そして少しずつお笑いが入りはじめた(^^;;93年8月25日から始まった「電撃CD文庫 卒業〜グラデュエーション〜」。
これには一つ参考文献がある。OUT93年10月号。これには久川綾と窪田正義(六月十三)のインタビューが載っているのだがそこで
「六月 『卒業』のほうでも、急遽変えられる設定は変えていこうということで、中本は父親の仕事の関係で転々としていて、昔は大阪にいた、ということにしたんです。」
との記述がある。六月十三も貝塚出身ということもあり、また「完成型の久川綾」の影響もあったということである。
さて、「卒業 第1学期」は中本を除く4人が2年B組だった頃の話。最終的に中本が清華に転校してくる。3年B組5人組結成秘話である。ここからすべてが始まった。
ここで初登場の武蔵三十郎(古谷徹)はシリーズを追うごとにどんどん良い味を出していくのであった。終盤新井と武蔵の対決で「バーンナックル」や「パワーウェーブ」が出たりするのは同時期電撃CD文庫から餓狼伝説がでた影響だろうか(^^;
またED「校則戦隊セーラーファイブ」は明らかにその後の「聖羅V」の原形である。
93年10月25日発売の「卒業 第2学期」。大和雅子(小山茉美)がやはり良い味出してる。マーキュリーやドキンちゃん、アラレちゃんが聞けるのもおいしいといえばおいしい(^^;;1学期に引き続き新井は中本の相方である。
94年3月25日発売の「卒業 第3学期」。赤城圭二郎(難波圭一)が良い味出してる・・・清華の先生っていったい(^^;;。とくにBGに流れる赤城の歌は必聴。必聴といえば、純米大吟醸がって中本それは演技か(^^;とか、武蔵と中本の不倫(想像)とかも必聴である。北海道から蟹が送られてくるあたり、小説参照なわけだ。この巻でめでたく卒業したはずだったのだが・・・
ちなみに、93年11月25日発売の電撃CD文庫の「卒業 ソングコレクション」には5人のモーニングコールが入っているが中本のが一番わかりやすい(^^;;。また、爆笑マンザイは必聴。
1学期から3学期まで買うと応募出来た特典CDS「TALKING ABOUT THE GRADUATION」もある。声優陣の生の声が聞けてなかなか楽しい。
また93年12月の電撃文庫の「卒業 センチメンタル・サマー」も押さえておきたい。著者は電撃CD文庫も担当した渡辺麻美。こちらはしっとりまじめなお話。ここで中本の将来の夢は獣医さんになるのだが、その設定は後のドラマCD「結婚」に引き継がれる。